勢いに乗るサガン鳥栖がJ1昇格10年目で初の開幕3連勝を狙う。10日の第3節で仙台とホームで対戦予定。開幕からのスコアは1-0、2-0で、シーズン開幕から3試合連続完封勝ちとなれば、J1では14年の鹿島と横浜以来、7年ぶり延べ9チーム目の快記録となる。

昨季は先制した11試合で6勝5分けと勝ちきれない試合も多く、シーズン15引き分けはJ1史上最多だった。完封勝利は3試合だけ。それが今季は前線からの守備意識が高まり、2試合連続完封スタートだ。

ボールを保持して主導権を握るスタイルに磨きをかけ、3バックと4バックを併用するなど戦術の幅の広さも示す。金明輝監督は第2節の浦和戦後に「守備面は上出来」とし、「シーズンを通して主導権を握る試合を多くすることを目標にしている。選手たちのハードワークを誇らしく思う」と話した。

昨季の主力だったDF森下(現名古屋)MF原川(現C大阪)MF原(現清水)は移籍したものの、スタメンの平均年齢が24歳という若いチームには一体感があり、今季新たに加入した選手も躍動。右サイドではMF飯野(前群馬)が攻守両面で奮闘し、FW山下(前千葉)もJ1初ゴールを含む2ゴールと結果を残している。

J1開幕からの連続試合無失点記録は96年に横浜F(現在消滅)がマークした6試合連続。5、4試合連続はなく、3試合連続は過去に7チームだけとなっている。3試合以上連続完封スタートだったチームの最終順位は平均4・5位。当然ながら降格圏に低迷したチームはなく、そのうち6チームがトップ5入りを果たしている。(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)

◆J1開幕3試合以上無失点

・6試合連続

96年 横浜F(最終3位)

・3試合連続

96年 磐 田(最終4位)

00年 鹿 島(最終優勝)

06年 清 水(最終4位)

07年 G大阪(最終3位)

07年 名古屋(最終11位)

14年 鹿 島(最終3位)

14年 横 浜(最終7位)