昨季まで毎週火曜日付の本紙静岡版で掲載していた連載を、今季はネットでお届けします。先週に行われたJ2磐田の試合で、担当記者が開催日翌日の紙面では書けなかった話やネタを掘り下げます。

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ジュビロ磐田はJ2で初の開幕連敗となった。開始9分にミスから先制点を献上。開幕戦となった琉球戦も開始1分に失点した。2試合連続で立ち上がりに失点しているだけに、試合序盤の戦い方の改善が求められている。

チームは今季も、ボールを保持しながら攻める戦い方を継続している。ただ、リスクも高い。この日チーム初得点を挙げたMF松本昌也(26)は「つなぐ意識は大事だけど、相手の陣地でサッカーをするためにも、1回蹴ってみることやロングボールを増やしてみるといった工夫が必要だと思う」と話した。

追う展開から試合をひっくり返すことは、容易ではない。特にJ2は引いて守る「割り切った」戦いをするチームも多い。裏を返せば、先制すれば、磐田が得意とする人とボールが動くサッカーは展開しやすくなる。そのためには、早い時間の失点は避けたい。

スタイルに固執せず、序盤はリスクを冒さずに試合を進めることも手段の1つだ。松本は「次は複数得点を奪って勝ちたい」と強調した。戦い方の意思統一を図り、次戦こそは勝利をつかんでほしい。【神谷亮磨】

 

▽得点経過 前半9分(町田)中島裕希、前半30分(磐田)松本昌也、前半32分(町田)平戸太貴、後半28分(町田)長谷川アーリアジャスール