昨季まで毎週火曜日付の本紙静岡版で掲載していた連載を、今季はネットでお届けします。先週に行われたJ1清水とJ2磐田の試合で、担当記者が開催日翌日の紙面では書けなかった話やネタを掘り下げます。

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J1清水エスパルスは、終了間際の失点で14年ぶりの開幕2連勝こそ逃したものの、エースナンバーの背番号10を背負うブラジル人助っ人が、さすがの存在感を示した。

0-0の前半12分、FWカルリーニョス・ジュニオ(26)が、右からのサイドチェンジを受けてドリブルを開始。味方とのパス交換で中央へ進入すると、最後は右足でミドルシュートを流し込んだ。今季初得点に「タイミングを見極めて中へ入った。(MF中村)慶太がヒールで打ちやすい場所にパスを出してくれた」。素早い正確なサイドチェンジを使った攻撃は、始動直後から取り組んできた形の1つ。理想的な連係から先制点が生まれた。

カルリーニョスは昨季チーム最多の10得点。今季は本職のサイド起用が続いている。次節10日のセレッソ大阪戦に向けて「誰がゴールを決めるかは重要ではない。最も大事なのは勝利。我々に自信をもたらしてくれる」と力を込めた。来日2年目のシーズンも攻撃の核として期待が集まる。【古地真隆】

▽得点経過 前半12分(清水)カルリーニョス・ジュニオ、後半16分(福岡)山岸祐也、後半20分(清水)中山克広、後半ロスタイム(福岡)エミル・サロモンソン