南米選手権1次リーグC組(18日、日本0-4チリ、サンパウロ)1次リーグC組第1戦が行われ、招待参加している国際連盟(FIFA)ランキング28位の日本は3大会連続の優勝を目指す同16位のチリに0-4で完敗した。スペイン1部リーグ、レアル・マドリードへの移籍が決まった18歳のMF久保建英はトップ下でA代表初先発を果たし、フル出場。惜しいシュートを放つ場面もあったが、ゴールは遠かった。20日(日本時間21日)の第2戦ではウルグアイと顔を合わせる。
南米王者に一矢報いたい。MF久保のプライドに火が付いた。0-4の後半ロスタイム。味方からの縦パスを全力で追った。相手のタックルをかわし、右クロスを狙う。しかし、ボールがわずかにゴールラインを割ると、直後にホイッスルが響いた。
「何回かいいチャンスがありながら、点を取れなかった。決めきれなかったのは悔しい」
屈辱的なスコアに唇をかみしめる。「レアルの久保」として初めて迎えた試合。トップ下でA代表初先発を果たすと、最大の見せ場は0-2の後半20分だ。数手先を読んだように、1人、2人と相手をかわして左足シュート。ゴール外のサイドネットに突き刺さると、両手で地面をたたいて悔しがった。