サッカー日本代表が、大会3連覇を目指すチリに力の差を見せつけられた。前半こそ1失点でしのいだが、後半に3失点と一気に突き放された。南米選手権は代表招集に拘束力がないため、東京五輪世代が中心のメンバーで編成。経験豊富な南米の強豪を、一泡吹かせることはできなかった。

試合後の森保一監督(50)の主な一問一答は、以下の通り。

結果、敗戦を踏まえて、チリとの差があったことは認めないといけない。しかしながら、選手たちは前回、前々回の覇者に対しても勇気を持って戦ってくれた。いくつかのチャンスを作って、十分得点するだけの攻撃を見せてくれた。負けはしたが、最後まで1秒たりとも集中を切らすことなく戦ってくれたことを、次の試合につなげたい。次も勝利を目指して、個の力、チームの力を100%ぶつけられるようにしたい。

-システムは4-2-3-1だったが、その狙いと成果は

森保監督 システムの質問ですが、3-4-3をベースに東京五輪世代は活動してきましたが、基本的に原理原則は変わらない部分で、A代表の形でプレーしてもらった。もう1つの理由は、今回招集した選手を見たとき、この形で戦うこともありえると。前田については、チリのサイド攻撃、そこからいい守備をしてカウンターを出せるかなと狙いを持って起用した。

-チリとの差は予想外だったか

森保監督 相手が非常に経験もあって、チームとしても長くプレーを重ねている。連係面の部分でも個の部分でも質が高いことは、試合の前からも想像していた。結果0-4ということで、一瞬のスキをついてくる、その勝負強さがあるチームと感じたが、選手たちはすべてが劣っているわけではない。スピードが上がった中での技術は高めていかないといけないが、球際は十分やれていたし、攻撃のところでゴールできるだけのチャンスは何度も作れた。決めきる力をつくれれば。

-MF久保について

森保監督 久保については今日、得点を奪うことはできなかったし、絡むこともできなかったが、守備を混乱させるだけのプレーをしてくれた、継続してまたレベルアップした姿を次の試合でも見せてほしい。

-次戦の20日ウルグアイ戦は重要になる

森保監督 とにかく勝利を目指してチャレンジすることが大切だと伝えて送り出した。選手は攻守ともに勇気を持って挑んでくれた。その姿勢は試合が終わるまで出せていた。勝敗は別として、プロセスで、勇敢に攻める姿勢で、アグレッシブに守備もできるかを今日、感じてくれたのでは。決定率は、今やっていることを続けていけばかならず質は上がっていく。最低あと2試合ある。