前半、競り合う日本代表・久保建、チリ代表・ビダル=モルンビー・スタジアム(撮影・甘利慈)
ギャラリーページで見る 南米選手権1次リーグC組(17日、日本0-4チリ、サンパウロ)国際連盟(FIFA)ランキング28位の日本は、同16位でチリとの初戦に0-4で敗れた。前半41分、CKからチリのMFプルガルに先制ヘッドを決められ、後半9分にもFWバルガスに追加点を許した。さらに37分、38分と立て続けに失点し、大会2連覇中の強豪との初戦は4点差で大敗した。レアル・マドリードへの移籍が決まったばかりのMF久保建英(18)はトップ下でA代表初先発。時折見せ場を作った久保は、後半20分、ペナルティーエリアで相手を交わしシュートを放つも、ボールはサイドネットに当たり得点はならなかった。
米スポーツ専門局ESPN(電子版)は17日(日本時間18日)、「2015、16年のコパ・アメリカ王者は前半の終盤、経験の少ない若手中心の日本からリードを奪った」と伝えた。記事は「コパ・アメリカ2度目の出場となった日本は、20年に母国で開催される五輪を見据えて若手中心のチームをブラジルに送り込んだ」とし、「その若手選手らは時折奮闘も、チャンスを無駄にした」と報じた。
ESPNは、久保にも注目。「その若手選手の中には、来季からレアル・マドリードのBチームへの移籍が決まった久保がいる」とし、「先発を果たした彼は日本の攻撃の中で脅威だった。試合開始10分後、相手のディフェンダーをドリブルで突破するとモルンビー・スタジアムの観客から拍手喝采を浴びた」とした。さらに「後半20分、彼は素晴らしい動きで相手デフェンダーを交わしエリア内に入ってゴールを決めかけたが、彼のシュートはサイドネットに当たった」と伝えた。