南米選手権(ブラジル)で17日(日本時間18日)にチリとの初戦を迎える日本代表の前日会見が16日、試合会場のモルンビ・スタジアムで行われた。

会見には森保一監督とMF柴崎岳(ヘタフェ)が出席した。指揮官は初戦に向けて「現在の条件の中でベストな招集ができたと思っている。若い年代で東京五輪に向けて中心になっていくであろう選手たちですが、大会に臨むということよりも、さらに先のA代表定着へ、今大会で力を示してくれればと思っている」と選手への期待を口にした。

対戦するチリは大会2連覇中。若手が中心となる日本は苦戦も予想される。チームを引っ張る立場となる柴崎は「経験が不足している年代にとっては、こういう大会においては困ることもあるでしょうし、サポートしていければ。ピッチ内外で話もしている。この大会をどういうものにできるかは彼らのメンタルや能力によるところもありますが、まとめ役は僕らが買っていければ」と話した。

今大会に向けて出発する直前までキリンチャレンジ杯を戦ったこともあり、準備期間は非常に短くなった。一方で森保監督がA代表と五輪世代のU-22日本代表を兼任していることで、戦い方のコンセプトは同じ。素早くチームとしてフィットできるメリットはある。指揮官「最低でも勝ち点1」と結果も求める一方で「コパアメリカという舞台で戦えることは経験の浅い選手たちにとっては学ぶことが多い。まずはチャレンジ精神を持って、この大会での経験をもとにステップアップしてほしい」とした。続けて「学ぶだけではない。勝利を目指して戦うことに変わりはない。経験はないが、代表に定着してほしい選手ばかり。今できることを、どれだけできるのか。この大会で見せてほしいし、試合に臨む姿勢として、これだけできるんだというものを見せてほしい」と、強敵相手に若い選手たちが奮起する姿にも期待した。