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連載:「日本代表」という肩書に迫る

「日本代表」

 それはサッカー界の肩書として、大きな力を発揮する。たとえ1試合でも、代表は代表。日本サッカーのトップにいたことを示している。たとえばセカンドキャリアにおいても、一定の後押しになるだろう。

 日の丸を背負うことは、たしかに大きな栄誉だ。

 では、日本代表に届かった者、定着できなかった者は何かが劣っていたのか? 代表に選ばれた者は、力で勝っていたのか。両者を分かつものとは――。これは"代表という肩書"に迫る短期集中連載である。

 当たり前のことだが、代表にはまず選ぶ者がいる。代表監督だ。

 外国人の代表監督は、サプライズの選出をする傾向にあるだろう。その理由は明白だ。彼らは決定的に情報が足りない。

 メキシコ人ハビエル・アギーレは日本代表監督就任当時、J1のサガン鳥栖でレギュラーの座にも至っていなかったセンターバック、坂井達弥をいきなり選出した。リーグ戦を視察に出かけたスペイン人GKコーチが坂井を見かけて気に入り、招集に至った。左利きセンターバックを探していたが、他にめぼしい選手がいなかったという。

「まずは、手元に置いて見てみよう」

 外国人コーチングスタッフはそんな結論を出したが、物議を醸す選出になった。

 坂井は初代表の試合(2014年のウルグアイ戦)で、果敢にプレーした。しかし、代表レベルでは明らかに物足りなかった。事実、その後は選出されていない。

 大卒ルーキーだった皆川佑介も、新入団したサンフレッチェ広島でJリーガーとして歩み始めたばかりだったが、アギーレに選出された。めぼしいセンターフォワードが少なく、高さとポストプレーと将来性を買われ、白羽の矢が立った。しかし経験が浅すぎ、力不足を露呈。やはり、その後は代表メンバーから外された。

 そしてヴァイッド・ハリルホジッチは、少ないキャップ数の選手をたくさん出した外国人監督の典型だろう。選手の良さを引き出すよりも、自らのサッカー理論に当て込み、納得しないと外した。結果、メンバーが定まらなかった。

ハリルホジッチは就任直前、前年の代表戦を片端から動画で確認し、ひとつのリポートまで作り上げていたという。情報を取得する熱量はあった。しかしJリーグでの情報はゼロからのスタートで、日本人を理解するのにも苦労した。

 たとえば選手の性格までは見抜けない。日本人指導者であれば、基礎的な情報に肉付けができるが、外国人指導者には言葉の壁も立ちふさがる。日本人監督が東南アジアの代表チームを率いたら、おそらく同じ現象が起きるだろう。

 結果、ハリルホジッチは理想と現実が合致しなかった。選出した選手の数に比べ、その後も代表に定着した選手の数も少ない。最後まで着地点を見つけられなかったのだ。

 一方、アルベルト・ザッケローニ監督は独自のやり方で情報量の少なさを補おうとした。発足時に選出した欧州組を軸に、メンバーを限定。以来、マイナーチェンジでコンビネーションを高めた。そして自分のシステムに合わない選手を、ほとんど頑なに選出していない。

◆佐藤寿人は「何とかしてくれる」。そのゴールは仲間を勇気づけた>>

 たとえば2012年、JリーグのMVPと得点王をダブル受賞した佐藤寿人は、ピッチに立つ機会を与えられなかった(ジーコ、オシム時代は代表の常連だった)。所属する広島が異色な戦術システムだったこともあって、「機能しない」と判断された。ケガ人のバックアップで、一度招集されただけだ。

 これは、あまりに不条理な扱いと言える。

 ザッケローニは、混乱したくなかったのだろう。限られた情報で作ったチームは軌道に乗っていた。世界を敵に回して戦える目算もあったが、戦いを続ける中で停滞していった。選手たちは「自分たちらしさ」の幻想を抱くようになり、集団としての機能を低下させた。2013年のコンフェデレーションズカップで、イタリアと派手に打ち合いながら3-4で敗れた試合がピークだった。

 ザッケローニは、チームをアップデートするのに失敗した。

2014年のブラジルワールドカップ本大会直前には、一度も選んでいなかったJリーグ得点王の大久保嘉人を選出したが、生かす術を持たなかった。結果、ブラジルでは一敗地にまみれた。情報を限定して結果を出したが、最後は膝を屈することになった。

外国人監督が代表を率いることにはメリットも、デメリットもある。

 ロシアワールドカップが終わった後、高齢化した日本代表が世代交代を求められるなか、スムーズにリスタートを切れたのは、日本人の森保一監督だったからだろう。当時、森保監督は日本人選手の動向を正確に把握していた。適切なスカウティングによって、代表にふさわしい選手を呼ぶことができたのだ。もっとも、その森保ジャパンも今は停滞が見られるのだが......。

 代表に選ばれるのにふさわしい選手とは何か?

 ひとつ言えるのは、坂井も皆川も、今もプロサッカー選手としてのキャリアを続けていることである。坂井はJ1、J2のクラブを流転した後、2020年シーズンからタイ1部リーグのサムットプラーカーン・シティFCでプレーしている。皆川は横浜FCをしぶとくJ1に昇格させ、2020年シーズンは29試合出場3得点を記録。2021年シーズンはベガルタ仙台でプレーすることが決まっている。それぞれのやり方で成長しているのだ。

小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
https://news.yahoo.co.jp/articles/035c850403e9dec7caf16a4eec823036154219ff?page=1 

 

2021/01/27(水)
外国人監督にサプライズ選出があると感じるのは、彼らには日本のメディアを通しての通常の評判をあまり知らないからでしょう。それは悪いことではないですよね。この記事で「不当な扱い」と言う一方に日本の評価にこだわらずに正当な扱いを受けた選手もいたわけですし。

2021/01/27(水) 
逆に言えば、サッカー協会内でスカウティングや、前監督時の情報の引き継ぎ、継続性がない、
あるいはそれが外国人監督に信用されていないってことかと。

自分の目で見て、
好みの選手を選ぶことになれば、
過去の評価や実績は度外視で選ばれるのも必然。

2021/01/27(水)
筆者が記事中で指摘する「問題」は外国人監督でもジーコ元監督やオシム元監督の場合には起きにくいことではあるだろう。
二人とも「Jリーグの指導者」から代表監督になってる(ジーコはJリーグの元選手でもある)から、日本でプレーや指導の経験が無い「外部からの招聘」よりは日本人選手を知る・知らないという点ではアテにできる。

まあアテにできるというまでのことであって
決して勝利の保証ではないけどね。

2021/01/27(水) 
ザックは日本人になろうとしてた。2011年〜2013年はアルゼンチンやフランスやベルギーに勝ったり、オランダと引き分けたり、イタリアと打ち合いとかすごかっただよなー

ハリルは規律がしっかりしてる日本人と合わなかった。予選は突破したけど、インパクトはそんなに残せなかったんだよな

W杯はハリルと合わなかった本田、呼ばれてなかった乾や香川が活躍した

監督との相性ってやっぱ重要やな

2021/01/27(水)
サプライズ選出というか、気になった選手を呼んで試す事は良いと思うし、代表監督なんだから、求めるポリシーに合わない選手を呼ばないのも当然の話。
南米やヨーロッパの強豪国の代表経験者の人数を数えてみろよと思うわ。

ただ、ザック時の佐藤寿人は戦術に合わないだろうとは思いつつも、テストして欲しかったわ。

2021/01/27(水)
情報が少ないためにサプライズ選出が起こるのは就任当初に限定される話では?それに、監督の好みに合わず実力者が代表から外れるなんて外国人監督・日本人監督に関係なく普通にあると思うのだが

2021/01/27(水)
色々な見方や意見もあるけど、正解ってないんだろうね。
ただ外国人監督の方が、日本人サポーターの反応を気にせずに自分の好みと戦術にあった選手を忖度なしに選ぶのだと思う。

結局のところ試合結果が全ての結果論なんだろう。
 
2021/01/27(水) 
監督が自分の目指すサッカーを体現できる選手を選ぶのは当然のことでしょ
オシムもジェフ勢を呼んで当時は「これ代表?」なんて揶揄する声もあった
戦術が浸透したら代表レベルの選手に替えたと思うから完成形が見たかった

2021/01/27(水) 
代表監督でも、クラブの監督でも、戦術に合う選手や他のメンバーと合う選手などを優先的に選ぶのは当たり前だと思うけど。
野球やラグビーなど、他の団体スポーツでも、戦術とかで選手をスタメン起用するのは普通のことだと思うし、選ばれなかったから不当というのは違うと思うが。

2021/01/27(水)
佐藤寿人のようなタイミングで勝負するタイプは、代表のように合わせる時間が少ないチームだと生かすのが難しいんだと思う。
素晴らしい選手であることは間違いないんだが。

2021/01/27(水) 
リーグで活躍しても
代表で位置づけが低いことがあるのは
仕方がないのでは?

監督も最長4年くらいで
短い期間で監督の理想に近づけて
結果を出さないといけないわけだから

合わないものは合わないということでしょう

2021/01/27(水) 
それ以前に、戦術・戦略・それに伴う練習の仕方とサッカーの歴史も経験も上回る欧南米ですが・・・そこまで外国人監督と日本人では差が有るものかと毎回思わされる。

日本人監督だと人情や付き合いや各方面から聞こえてくる余計な声が、聞こえ過ぎて判断を誤るから???

サッカーは監督の戦略イメージが全てだから・・・意にそぐわない人は難しい。

2021/01/27(水)
同じ外国人でもザックとハリルは正反対のタイプ、ザックは選手の思いを汲み取り過ぎて戦いの幅を広げられなかった、一方ハリルは選手の思いを蔑ろにし過ぎた
ただ、どちらのケースにも共通して言える事は、戦術やメンバーを固め過ぎると何処かで必ず歪が生まれるという事、選手の入れ替わりが激しく、W杯が全てという世界共通の価値観が存在する代表はクラブとは全く違うチーム作りが求められる
他国の模倣は意味が無い、日本には日本の長所・短所がある、長い時間をかけて見つけ出し、独自のやり方を見付けるしかない、そしてそれは日本人にしか出来ない事かも知れない

2021/01/27(水) 
坂井はサガンサポでさえ、「レギュラーでもないのにどうして?」だった。
発表直前の試合(大宮戦だったかな?)に、たまたま出場していたのを視察されていたからかも。

結局、代表定着どころか、翌シーズンにはレンタルに出されて、その後はサガンでは1試合しか出場していない。

2021/01/27(水)
必要と思われるから召集されるのであってスポンサードとは何ら関係ない
この記事では何となく選ばれた選手は定着するが如くのニュアンスが感じられるが、いざ実践で使ってみなければ判らない
こうした論調が続くと現在のように「腐っても海外組」ということになってしまうのは当たり前だ
トルシエさんは偶然にもユースから関われて本当にラッキーだった
オシムさんは当たり前のように自分の教え子を多くチームに入れた
ファルカンやアギーレはその本当の姿を見せないまま終わってしまった
ハリルホジッチは政治的に終了させられたと言っても良い
他の二人は大会前までは無難ではあったが本大会では散々だった
さて、どうすれば良いだろう

2021/01/27(水) 
まず誰が選ばれるかというところでサプライズという言葉が非常に不愉快。
メディアが必要以上に持ち上げすぎ。
監督は真剣に選んでいるのに世間がそこばかり聞きなるように誘導している。

2021/01/27(水) 
協会のマネジメント能力が無いって事でしょう。名前が出てきた監督は皆、何かしらの実績があって協会がスカウトしたはず。監督の戦術や考えを把握して、的確な選手のデータを提供するのが協会スタッフではないだろうか。

2021/01/27(水) 
で、何が言いたいのかな?外国人監督がダメで日本人なら良い?ホントにそう思ってる?
ではJリーグのレベルが上がらないのは何故でしょう。
 監督によって作るチームの構想が違うのは当然のこと。サッカー協会が熟慮の上契約した監督なら、その好みに従うのはしごく当然。基本的な認識に誤りがある。Jリーグのレベルは、世界のトップリーグには達していないことは客観的事実。ならば誰が監督しようと結果は概ね変わらない。それを監督のせいにしても無意味。違うというなら、誰かを特定して推薦してみれば如何? ただの遠吠えなら素人ファンと同じだよ。

2021/01/27(水) 
まあTVでお披露目するショーとしては魅力不足かも知れないが、強化するという点では、控えメンバーでもコンディション良くチーム活性化を担ってくれるとかセレクションチームとして機能はしているだろう。サッカーに限らないが顔なじみのグループはそれはそれでマンネリ、あいつ誰の奴と話すのはちょっと勇気もいるし刺激がある。
そしてかつての浦和のように毎試合5万人級集まるクラブがJリーグにあれば、代表こそ全てではなく選手も報われる。ブラジルもアルゼンチンもそういうクラブレベルの愛国心がある。

2021/01/27(水) 
本当に個人的な意見ですが、J1で1番得点を取っている日本代表になれる条件の選手は
代表のシステムや人間関係をスルーしてでも呼んで
1試合の内、45分はプレーして貰いたいですね。











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