全国高校サッカー選手権で2大会連続4強入りを果たした帝京長岡の新チームが25日、長岡市内の同校グラウンドで始動した。センターバックとして全4試合にフル出場したDF松村晟怜(2年、せれ)を中心に、ピッチに雪が残る中、約100人の選手が初の全国制覇に向けスタート切った。

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新チームが新たな目標に向かって動きだした。ひざ近くまで降り積もった雪をどかす作業から始まったこの日は、狭いエリアを打開するパス回しやドリブル練習を約3時間繰り返した。

円陣で古沢徹監督(35)は「もう3位はいらない。日本一を取ろう!」とゲキを飛ばした。メンバー選考は横一線。生き残りを懸けた戦いはもう始まっている。U-17日本代表候補の松村にも定位置の確保はなく、「チーム内の競争にまずは勝たないと」と決意を新たにした。

古沢監督は「(選手権の準決勝に)『2回進んだ』ではなく『2回負けた』と思っている。全員で目をギラつかせながら、これまで以上に情熱を持って練習に取り組む」と闘志を見せ、松村は、「新チームは個人技があり、攻撃的に行けると思う。そこにアグレッシブさをプラスして、日本一を取りたい」と、新潟県勢初の偉業達成へ視線を向けた。【小林忠】