ヴィッセル神戸は25日、神戸市内で今季の全体練習をスタートさせた。昨年9月に途中就任した三浦淳寛監督(46)は、最初に約1時間のミーティングを実施してから初練習を行い、その後にオンラインで取材に応じた。

指揮官は「全員がシャープな動きをしていた。今季一番大事なのはJリーグで、しっかり結果を出し、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を得ること。ACLの出場権獲得が最大の目標です」と明言した。アジアNO・1がクラブの大命題で、昨季は初出場したACLでベスト4に入ったが、J1リーグ戦は14位に低迷するなど、今季はACLに出場できない。

昨年12月のACLで右太ももを負傷し、全治4カ月となる手術を受けていた主将MFイニエスタは、この日の始動から無事に合流したという。ただ当面は別メニューになる見込み。2月のJ1開幕は絶望で、診断通りいけば4月ごろの復帰が予想される。

三浦監督は「イニエスタの経過は思ったより、非常にいい状況。当然ながら開幕は非常に難しい状況だが、彼がいる時といない時、どういうシステムがいいのか。あるいは同じシステムがいいのか。(代役となる)選手の見極めもしたい」などと説明した。

チームは当面、神戸市内で練習を続け、2月の沖縄キャンプで本格的な戦術練習に入っていく。【横田和幸】