昨季J2で5位のギラヴァンツ北九州は24日、北九州市内で新体制発表を行った。

小林伸二監督(60)と欠席1人を除く全選手、スタッフが参加。あいさつに立った小林監督は「昨年の経験を踏まえ、今シーズンはJ1昇格を目指して頑張れるよう決意しました」と抱負。

目指すサッカーについては「攻守に切り替えの速い攻撃的なサッカーを展開したい。ボールがなくてもプレスでボールを奪うなど、常に攻撃する」。

勝ち点については「(J1昇格には)80ぐらいを超えないと難しいので、その辺を目指さなくちゃいけない」。昨季J1昇格した徳島ヴォルティス、アビスパ福岡の勝ち点84を意識した。

J3から昇格1年目の昨季は、超攻撃的サッカーで前半戦に一時首位に立つなど旋風を起こした。

だが、今季編成に関しては、躍進に大きく貢献したJ2得点ランク2位18得点のFWディサロ燦(あきら)シルヴァーノ(24)が清水エスパルスへ移籍したのをはじめ、7得点のFW町野修斗(21)、MF加藤弘堅(31)、SBのDF福森健太(26)、GK永井堅梧(26)ら多くの主力が退団。J1経験者ら14人の新加入があったとはいえ、新たなチーム力は未知数だ。

それでも、小林監督は「経験を土台に新しい人を入れることで、伸ばす。強くすることで、束ねて前進したい」と前を向いた。【菊川光一】