15年ぶりにセレッソ大阪に復帰した元日本代表FW大久保嘉人(38)が22日、前人未到の200ゴール達成を誓った。チームはこの日から大阪市内で始動し、オンラインでの新体制会見には大久保ら新入団選手が参加。現在185得点でJ1通算最多を誇る男は、大台突破のノルマを掲げた。

6月に39歳を迎えるチーム最年長は、06年以来となる桜色のユニホームに袖を通し「恩返しできるように頑張る」と、あいさつ。現在はJ1歴代1位の185得点。昨季はJ2東京Vに所属し、J1では磐田時代の19年11月30日名古屋戦以来ゴールがない。

「(最多得点記録を)どんどん更新していきたい。あと15得点で200なので狙えたら(狙う)。勝つためにゴールを取れれば一番いい」。プロ21年目の今季は1年契約。「最後はC大阪で終わりたいと思っていた」と言い、現役最後のつもりで戦う。

8年ぶり復帰のブラジル人、レビークルピ監督はこの日、「攻めるサッカーは楽しくサポーターに見てもらえる。守る時間が少なければ勝利に導ける」。ロティーナ前監督の守備ベースのスタイルから、改めて攻撃型への回帰を宣言した。

世界的名将と初対面した大久保は「いつか一緒にやれたらと思っていたが、まさかこのタイミングとは。光栄です」と喜ぶ。新加入のオーストラリア代表FWタガートは政府の入国規制で、合流は2月下旬になる可能性がある。J1開幕柏戦(ホーム)は同27日。大久保がプロ生活を始めたC大阪で完全復活のシーズンを迎える。【横田和幸】