J2京都サンガの曹貴裁新監督(52)が、故郷から、気持ちも新たに、監督として再スタートをきる。京都は20日、亀岡市のサンガスタジアムbyKYOCERAで新体制発表会を行い、公式YouTubeでも配信した。

曹新監督は、19年7月に湘南監督時代にパワハラ騒動が発覚。同10月、監督就任に必要なS級ライセンスが1年間停止になった。昨年3月から、研修の一環として流通経済大サッカー部のコーチを務め、新しいコーチングを学び、同10月には、S級ライセンスの資格停止処分も解除された。

再起をはかるのは、生まれ故郷である京都。新体制発表、あいさつはパワハラ騒動への謝罪から始めた。

「一昨年、私自身が引き起こしたハラスメント行為について、多大なご迷惑をおかけしました。この場を借りて謝罪いたします」と第一声で陳謝。パワハラ問題については「自身の認識が100%間違っていた」と振り返り、京都の新監督として「選手の成長を妨げず、選手を応援する気持ちを忘れず、純粋にサッカーに向き合いたい」と意気込んだ。

監督は、攻守含めてすべての面で、チームをレベルアップさせ、京都を世界のサッカーに近づけたいという。「京都から世界へ」を選手との合言葉とし、進む覚悟を示した。【佐藤あすみ】