J2アルビレックス新潟は20日、2021年シーズンの新体制発表記者会見をオンラインで開催した。10年ぶりに復帰のDF千葉和彦(35=J1名古屋)ら他クラブから移籍加入6選手と、冬の全国高校選手権8強の昌平高(埼玉)から新加入のFW小見洋太(18)らルーキー3選手がお披露目された。2季目を迎えるアルベルト監督(52)のもと、既存メンバーと新戦力が融合し、J1昇格を目指す1年をスタートさせる。

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経験豊かな千葉が明るいキャラクターを生かし、J1昇格のキーマンとなる。11年シーズン(当時J1)から10年ぶりにオレンジ色のユニホームに袖を通すことになったベテランDFは「新潟に戻った初日から大雪の洗礼を受けた。懐かしい」と笑顔で切り出し、「ビッグスワンが僕を呼んでいた!」と古巣復帰を喜んだ。ともに会見に参加した選手たちには「ご飯、魚、酒がおいしく、人が温かい。クラブは結束力がある」と慣れ親しんだ土地とクラブを紹介し「新潟愛」を強烈に示した。

三重・日生学園二高卒業後、オランダ下部リーグを渡り歩き、05年8月に新潟(当時J1)に入団。11年までセンターバックとして守備を支えた。12年~18年はJ1広島、19年~20年はJ1名古屋でプレーし、J1リーグ通算349試合出場7得点、ACL通算15試合出場2得点、クラブW杯にも6試合出場1得点を記録するなど実績十分。プロ生活17年目で初めてJ2を舞台に戦うことには「緊張しているが、チームの勝利に向け、全力でプレーする」と力を込めた。

一方、今選手権でも強豪・昌平のエースで活躍した小見は18歳。オフ・ザ・ボールの動きの良さを生かし、貪欲にゴールを目指す。「1試合でも多く試合に出て、1点でも多くゴールを決めたい」と意気込み、「シュートへのバリエーションを増やし、積極的にゴールを目指す。チーム内得点王を目指します」とベテラン勢を前に決意を示した。【小林忠】

○…再入国後の自主隔離期間中のアルベルト監督はZoomで会見に参加。「ベテランと若手、バランスのいい補強ができた。日本人中心のチーム編成は私の希望。私の戦術に適応してくれる選手がそろい、現チームにプラスアルファを注入してくれるだろう」と新戦力に期待を込めた。就任2年目の戦いには「サポーターに『日本のサッカー界においてアルビレックスが重要なクラブ』と実感してもらえるよう選手たちとともにピッチで表現したい」。

またアルゼンチン代表スタッフに就任見込みで退任したオスカル・エルナンデス前ヘッドコーチについては「新潟をステップに上のステージに進む。新潟のサポーターには誇りをもってほしい」と笑顔で話した。

FW鈴木 「得点力、走力で貢献する」。

FW谷口 「ゴール前で迫力を出し得点を重ねたい」。

MF藤原 「オールラウンドな部分で貢献する」。

MF高 「運動力、ボール奪取力を生かす」。

MF三戸 「相手DFの間でボールを受け、チャンスメークする」。

DF星 「攻撃参加から好機に関わる」。

DF遠藤 「最終ラインからのビルドアップ、セットプレーからの得点で貢献する」。