【仙台】シュミット、古巣・松本に勝利で“恩返し”へ

スポーツ報知
高い位置のボールをがっちりとキャッチする仙台GKシュミット

 J1ベガルタ仙台は12日、15日のアウェー・松本戦に向けて、実戦形式の練習を中心に仙台市内で調整した。日本代表活動を終え、11日から合流したGKシュミット・ダニエル(27)は、16年に期限付き移籍し、正守護神として活躍した古巣戦へ気合を入れた。また、5月度のMIP(最も印象的な選手)はMF松下佳貴(25)で、5月12日の広島戦(2〇1)での決勝ゴールなど中盤の核として存在感を見せた。

 気持ちの入ったセービング、仲間の気持ちを引き締める力強い声。シュミットの存在感が練習場で際立った。「代表の連動したプレスは準備期間が短いなかでも良くできていた。チームにも要求していきたい部分」。16位からの浮上へ向けて、自らの経験を声とプレーで示しながら、森保ジャパンの戦術もチームへ還元している。

 古巣との初対戦に、気持ちは高まっている。16年に松本へ期限付き移籍し、正GKとして活躍。42試合でリーグ最少の32失点に貢献した。3位で昇格プレーオフ(PO)に進むも、敗れた。「自分がミスで迷惑をかけた試合も多い。その中でも少ない失点でリーグ戦を終えられた。昇格させられなかったことが悔しい」と当時を振り返り、「自分のプレーを楽しみにしている人もいると思う。良いプレーを見せたい」と成長した姿を松本サポーターにも見せる事を誓った。

 15日の松本戦から7月6日の浦和戦までルヴァン杯と天皇杯を合わせて、22日間で7試合が行われる過密日程となる。ベルギー1部・シントトロイデンから獲得オファーを受けているが、「いつも通り良い準備をしていく」と目の前の試合に集中。まずは次戦で敵地初勝利し、今季初の連勝から巻き返しを図っていく。(小林 泰斗)

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