【高校サッカー】堀越、初8強 選手が練習メニュー、メンバー、戦術決定

スポーツ報知
後半、堀越・日野がチーム2点目となるPKを決めガッツポーズ

◆サッカー 第99回全国高校選手権 ▽3回戦 堀越2―0丸岡(3日、駒沢陸上競技場)

 3回戦8試合が首都圏4会場で行われた。

 29年ぶりに全国の舞台に戻ってきた堀越が初の8強入りを決めた。前半30分、MF中村ルイジがヘディングで先制点を決めると、試合終了間際に主将のMF日野がPKを決めて勝利を手繰り寄せた。ロングスロー、ロングボールを駆使した丸岡を相手に守備に回る時間が多かったが、佐藤実監督は「選手たちが冷静にプレーしてくれた」とたたえた。

 練習メニュー、メンバー分け、戦術までを選手が考え、決めるのが堀越サッカー。佐藤監督が指導者として赴任した時に「子供たちに躍動感がない」「部活なのにサッカーを楽しんでいない」と感じ、「楽しんでもらおう」と決めた。丸岡に猛攻を受けた時の「全員で守るんだ」。勝つために「前に出て追加点を」の意識。育んだ判断力が歴史を作った一因だ。

 準々決勝は優勝候補の一角、青森山田。ルイジという名前は「両親が響きがいいからという理由で決めた」と話す中村は「やってきたサッカーをそのまま出すだけ。半年間で詰めてやってきたものを出し切れるように」と意気込んだ。芸能コースがあり、多くの著名人を輩出することで有名な堀越が、サッカー界に名を刻む時が来た。(内田 知宏)

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