【徳島】指揮官も育成もスペイン流「徳島に行けば成長できる」

スポーツ報知
「J1」とプリントされたシャツを着て喜ぶ徳島・ロドリゲス監督(中)

 地方クラブで資金力に恵まれているわけではない徳島は、独自の戦略を進めてきた。4年前、スペインでの実績は乏しく、タイのクラブを解任されたロドリゲス監督を招へい。選手を育てて、チームを強くする方針を軸に、スペイン流の育成手腕に懸けた。

 補強は他のクラブとは一線を画し、実績より可能性を重視した。現地在住のスペイン人スカウトを雇い、Jリーグをチェック。日本人の感覚とは違う視点で才能発掘を狙った。J2で実績がない選手でも、可能性を感じれば移籍金を払って獲得。選手を育て、支払った以上の移籍金でJ1クラブなどに売るサイクルをつくった。これが「徳島に行けば成長できる」というイメージとなり、選手が集まる好循環を生んだ。

 ロドリゲス監督には浦和からオファーが届き、今季限りで退任。後任にはRマドリードのユース監督などを歴任したルイス・ポジャートス氏(42)をリストアップ。J1の舞台でもスタイルを継続していく。

 ◆リカルド・ロドリゲス・スアレス 1974年4月3日、スペイン・オビエド出身。46歳。同国の現2部オビエドのユース時代、17歳で左膝に大けがを負い、選手生活を断念。オビエド大でスポーツ科学の博士号を取得。98年からオビエドのコーチ、2003~06年までRマドリード・メキシコのアカデミーダイレクター、ジローナとマラガでコーチを歴任。13年にU―17サウジアラビア代表、ジローナの監督を務め、14年からタイの3クラブ、17年から徳島を率いる。

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