神戸が2試合連続延長戦の末…ACL準決勝で敗退 2度VARに翻弄 日本勢全滅
「アジアCL・準決勝、蔚山2-1神戸」(13日、ドーハ)
神戸が2試合連続となる延長戦の末に蔚山(韓国)に敗れた。日本勢は全チームが大会から姿を消した。
右太ももを痛めている大黒柱のイニエスタは登録メンバー外という状況で、チームの真価が問われる一戦になった。
後半17分、右CKからのボールをニアサイドに後方から走り込んだMF山口がダイレクトで蹴り込み、先制に成功した。さらに、神戸は右サイドからのシュートがこぼれたところを佐々木が押し込んだかに思われたが、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)によるオンフィールドレビューを経て得点は取り消された。
さらにVARに神戸は翻弄(ほんろう)される。相手のシュートが神戸ゴールに入ったシーンで、一度は相手にオフサイドがあったと判定されたが、VARを経て得点が認められた。神戸イレブンにとっては非常に精神的に苦しいジャッジとなった。
2試合連続となる延長戦に突入すると、神戸は何度もピンチにさらされた。GK前川が至近距離からの相手のシュートをゴール寸前でかき出すというシーンもあった。
延長後半14分、ここまで再三のファインセーブを見せていたGK前川が一瞬、ボールの扱いを誤ったすきをつかれネグランに体を入れられた。前川がネグランを倒したとしてPKの判定。これをネグランに決められた。
決勝はペルセポリス(イラン)と蔚山で19日に行われる。ACLの決勝には17年浦和、18年鹿島、19年浦和(17年と18年は日本勢が優勝)が進出していたが、4年連続となる日本勢の決勝出場はならなかった。