【山形】FW阪野豊史、2発で暫定首位死守

スポーツ報知
後半22分、PKで2点目を決めて再び勝ち越した阪野はサポーターの前でガッツポーズ(カメラ・西村 國継)

◆明治安田生命J2リーグ第17節 甲府2―2山形(8日・中銀スタ)

 J2モンテディオ山形は、敵地で甲府と対戦し、2―2で引き分けた。7戦負けなし(4勝3分け)勝ち点を33に伸ばし、暫定で首位をキープ。FW阪野豊史(29)が、後半6分に先制弾、追いつかれた同22分にはPKでこの日2点目を決めた。しかし後半ロスタイム3分に再び同点とされ、悔しいドロー。首位攻防戦となる次戦15日のホーム・水戸戦(午後7時、NDスタ)で、2試合ぶりの勝利を目指す。

 気温33・2度。猛暑の敵地で山形・阪野が燃えた。後半6分、右CKからのこぼれ球を右足で押し込み先制弾。同17分に追い付かれたが、その5分後にMF山田拓巳(29)が倒されて得たPKを、右足で確実に決めて2ゴール目を奪った。

 3試合ぶりの先発で、3月3日のアウェー・横浜C戦(2〇0)で2発を決めて以来、約3か月ぶりの得点だ。「結果が出るのはいいこと。(先制弾は)得点できる場所にいられたことが良かった」。ポジショニングが的確だった。

 今季はチーム最多5得点のFWジェフェルソン・バイアーノ(24)と、1トップの先発を分け合っている。「ライバルがいることで、お互いが向上できる。毎試合90分間出続けるより、パワーを出せるはずなので、(出場した時は)しっかり結果を出すことを考えている」と阪野。その言葉通り、バイアーノに1点差に迫る4ゴール目を決めた。

 試合は阪野が交代後の終了間際に追いつかれ、勝ち点2を失う形となった。「相手のパワープレーには迫力があった」と舌を巻いたが、肩を落としている暇はない。次戦15日の相手は水戸。現時点で4位だが、9日の福岡戦に勝てば勝ち点33で山形と並ぶ。背番号11は首位攻防戦へ「おびえて受ける形ではなく、自分たちから突き放すつもりでいきたい。自分からいい守備をすれば、今日のようにチャンスも転がってくる。そこでしっかり決めたい」と、2戦連発となる今季ホーム初ゴールへ意欲を見せた。(竹内 竜也)

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