サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が22日、福島・Jヴィレッジで強化合宿4日目の練習を行い、福島・ふたば未来学園高の男子と30分×2本の練習試合を実施した。

短い時間とはいえ、3月に行った米国遠征以来、約7カ月ぶりの実戦。1本目はFW小林里歌子の得点で1-0で勝ち、2本目はMF林穂之香が得点し、1-1で引き分けた。GK山下杏也加(25)は「うしろからのパスで失点してしまった」と唯一の失点シーンを悔やんだ。高倉麻子監督(52)からはGKからのビルドアップを求められているといい「ボランチの選手と話して、同じ意図、イメージがあっていればいいのかな。そこがつながっていけばいけるところまではいけるんじゃないかなと思います」と修正を誓った。

指揮官は今回の合宿でセットプレーやクロスボールへの対応など主に守備面での強化を掲げている。DF鮫島彩(33)は「今まで以上に細かいコンセプトとかが細かく提言された」と明かした。この日もいくつかの課題が見つかったといい「エラーを起こしてもトライしていきましょうと言って取り組んでいる。フィジカルの強い男の子とできたのは貴重でした」と振り返った。

強化合宿は19日から開始しており、26日まで行う。25日にも男子相手の練習試合を実施予定で、来年の東京五輪へ向けた強化を進めていく。