18日のFC東京戦でJ1初ゴールを決めた横浜FCのFW草野侑己(24)が22日、24日のアウェー札幌戦で“凱旋(がいせん)弾”を誓った。

草野は北海道出身。中学からJFAアカデミー福島に進んだが、札幌の下部組織のセレクションも受けていたという。JFAアカデミーに合格し地元を離れる道を選んだが、幼い頃からあこがれていた札幌ドームでの試合に「他のスタジアムより、自分の中で重みが違う。出たときは得点を狙いたい。監督も求めていると思う」と故郷での2戦連発を目標に掲げた。

東京戦では、日本代表DF森重をかわし、GK林の逆を突くシュートでチームを勝利に導いた。ベンチ外の時間が長かったが、メンタルを乱すことなく、シュートの新たな引き出しを増やすべく、居残りで練習に励んでいた。昨季はJ2で4得点。得意の形はクロスに飛び込む1タッチゴールだが「J1のDFはうまい人が多い。タイミングを外す動きも必要」と、DFやGKとの駆け引きの部分を磨いてきた。手本にしたのは、浦和レッズFW興梠、川崎フロンターレFW小林だ。「僕みたいな選手はオフ・ザ・ボールの動きで決まる。興梠選手、小林選手はオフの動きがうまくて、見て勉強しています」。今季は当初、10得点を目標にしていた。残り11試合。「毎試合、ゴールを狙っていきます。最低でも、去年の4得点を超えたい」と話した。