オルンガとエムボマ、どっちがすごい? Jに衝撃を与えるアフリカン
柏レイソルの試合を見に行き、オルンガのゴールを見られなかったとしたら、その人は相当運が悪い。いや、むしろ貴重な試合を目にした、運がいい人、ということになるのだろうか。
とにもかくにも、オルンガのゴールラッシュが止まらない。
今季J1開幕戦でいきなり2ゴールを挙げ、鮮烈な"J1デビュー"を果たしたオルンガは、長期中断を挟んだリーグ戦再開後も得点を量産。第22節終了現在、21試合出場21ゴールだから、1試合1点のハイペースだ。途中、ややペースダウンしたかにも見えたが、最近では第20節横浜FC戦、第21節ヴィッセル神戸戦で2試合連続2ゴールと、再加速している。
近年のJ1は得点王獲得ラインが下がり気味で、20ゴールを下回るケースも珍しくない。昨季の得点王、横浜F・マリノスの仲川輝人とマルコス・ジュニオールにしても、15ゴールでの戴冠だった。
それを考えれば、まだシーズン3分の1を残しての20ゴール超えは驚異的。1998年に中山雅史(ジュビロ磐田)が樹立したシーズン最多記録、36ゴール(27試合出場)を更新することすら夢ではない。
正直に言えば、オルンガが今季、これほど得点するとは予想していなかった。
実際、一昨季途中に柏入りしていたオルンガはそのシーズン、J1で10試合出場3ゴールと目立った成績を残していない。J2でプレーした昨季にしても、30試合出場27ゴールの得点ランク2位ではあったが、そのうち8ゴールは最終節1試合でのまとめ取り。それを除けば29試合出場19ゴールだから、驚くような数ではなかった。
一つひとつのプレーを見ても、高さとスピード、そして、軽々と相手を弾き飛ばすフィジカルコンタクトの強さには目を奪われるものの、トラップが大きく弾むなどの技術的な粗さも目についた。
再びJ1に戻れば、大きな期待は難しい。それが昨季の印象だった。
ところが、蓋を開けてみれば、完全な見立て違い。ゴールパターンは多彩で、どんな形からでも点が取れるから、相手チームも対策を立てるのが難しい。技術面での懸念も、第20節横浜FC戦での2点目につながったトラップなどを見ていると、心配なかったようだ。
舞台がJ2からJ1に変わったことも、オルンガには幸いしたかもしれない。
柏が常に強者として戦い、嫌でもオルンガが警戒されるJ2と違い、自らが主体的にゲームを組み立てようとするチームが多いJ1では、柏が守から攻へ切り替わる瞬間にオルンガがフリーになりやすく、より得点しやすい状況が生まれるからだ。
ケニア代表への招集がどの程度J1での出場試合減につながるのかはわからないが、それがなければ、とんでもないゴール記録が生まれる可能性もありそうだ。
さて、Jリーグで脚光を浴びたアフリカンストライカーというと、真っ先に思い出されるのは、ガンバ大阪などで活躍したパトリック・エムボマだ。
現役カメルーン代表FWという威圧感十分の肩書きを引っ提げ、1997年に来日したエムボマは、同年ファーストステージ開幕戦(対ベルマーレ平塚=当時)でJリーグデビュー。いきなりのスーパーゴールで大きな注目を集めた。
四半世紀を超えるJリーグの歴史の中でも、語り草となっているエムボマのJ初ゴールは、当時を知らない若いファンでさえも、その映像を一度は目にしたことがあるはずだ。
左サイドで浮いたボールをリフティングでコントロールし、次の瞬間、弾むような半転から左足ボレーシュートで逆サイドネットに叩き込んだ、"あの"ゴールである。
エムボマは続く第2節(対横浜マリノス=当時)でも、日本代表が居並ぶ守備陣を手玉に取るループシュートを、さらに第3節(対清水エスパルス)では、およそ30mのロングシュートを立て続けに決めるなど、毎試合のように驚愕のゴールを披露した。
「あんなヤツ、連れてくるなんて反則だ」「Jリーグの常識を超えている」
試合後、対戦相手の選手からは、そんな嘆きが聞かれたほどだ。
ときは誕生から5年目を迎えたJリーグの人気低迷が囁かれていた時代である。"浪速の黒豹"は、所属するG大阪(当時は万年下位クラブだった)はもちろん、Jリーグにとっても、まさに救世主だったのだ。
結局、エムボマはそのシーズン、カメルーン代表として国際試合もこなしながら、リーグ戦28試合に出場し、25ゴールを記録。得点王を獲得するとともに、ベスト11にも名を連ねている。
Jリーグではエムボマ以降も、サンフレッチェ広島時代にはJ1得点王となり、現在も京都サンガに所属するピーター・ウタカ(ナイジェリア)など、アフリカ人選手の活躍はあったが、当時Jリーグ史上最強助っ人とも称された先駆者に肩を並べられるのは、オルンガくらいだろう。
では、オルンガとエムボマ、レフティーという点で共通するふたりのFWは、どちらがJリーグ史上最強のアフリカンストライカーなのだろうか。
それぞれのプレーした時代が異なることは承知のうえで、いくつかの視点から両者を比較してみたい。
まず、単純なゴールの数では、オルンガが勝っている。最終的には今季が終わってみなければわからないが、よほどのことがない限り、エムボマの25ゴールは超えるはずだ。
加えて、柏が決勝進出を決めているルヴァンカップで、チームにタイトルをもたらすことになれば(ケニア代表との兼ね合いで、決勝の出場は微妙とのことだが)、さらにオルンガの評価を高める材料になる。
また、ふたりの武器である身体能力を比べても、パワーではエムボマが勝るものの、スピードではオルンガが上回る印象だ。オルンガがDFの背後へ抜け出し、易々とゴールを陥れるシーンが多いのは、その証明である。
一方、Jリーグに与えたインパクトという点では、エムボマに分がある。
ブラックアフリカン特有のパワーとしなやかさを兼ね備えたプレーは、当時の日本人(選手もファンも)にとってはまだまだ未知の世界。驚きとともに、とてつもなく大きなインパクトを残したという点において、歴代の全外国人選手のなかでも、指折りの存在だろう。
そこにはエムボマが、前記したような奇想天外なゴールを次々に決めていたことも影響している。ゴールへ至るアイデアや、独特な得点感覚という点でも、エムボマは他が真似のできないものを持っていた。
加えて、オルンガがサッカー強国とは言えないケニア代表であるのに対し、エムボマはアフリカ屈指の強豪、カメルーン代表であったこと。そして、来日翌年のワールドカップにも出場していたことなどを考えると、世界的な評価では、エムボマがオルンガに大きく水をあけている。
いわば、名のエムボマと実のオルンガ。そんな色分けはできるのだろうが、現時点での名の差は非常に大きい。総合的に考えると、エムボマが上、ということになるだろう。
ただし、エムボマの異次元とも言うべき活躍は、実質1シーズンのみである。1998年夏にイタリア・セリエAのカリアリへ移籍したあと、2003年にJリーグへ戻ったエムボマは、東京ヴェルディと神戸でプレーしたが、その間は2003年の23試合出場13ゴールが最多。初見のインパクトには遠く及ばなかった。
だとすれば、オルンガが来季以降もJリーグでプレーを続け、今季と同じように得点を量産することになったらどうか。
史上最強アフリカンストライカーの称号は、このケニア代表FWにこそふさわしい。
誰もがそう認めることになるのかもしれない。
浅田真樹●文 text by Asada Masaki
webスポルティーバ 10/17(土) 11:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/000da07e11643671637fb7c10b8b35d45c910acb
3 :2020/10/18(日) 18:10:40.08
Jは発信力が弱くなったかな?
当時のエムボマとでは知名度がちょっと違うわ
12 :2020/10/18(日) 18:13:55.11
時代も違うから比べようが無いんだが...
オルンガ1人で何でも出来る訳じゃ無いから印象論だとエムボマかな。
20 :2020/10/18(日) 18:22:04.21
あの頃は世界との差がいまいちよく分からなかったから衝撃的だったわ
中田の絡みでセリエ見出してからエムボマがセリエでそこまででもなかったから余計に混乱した
37 :2020/10/18(日) 18:34:39.03
>>20
むしろなぜほどほどの活躍しかできなかったのか、
ヨーロッパのサッカー関係者からも
不思議がられてるけどね。
アフリカ最優秀選手とネイションズカップの
得点王をとってるわけで、
実力は間違いないはずなのに。
24 :2020/10/18(日) 18:23:35.30
エムボマは当時のセリエAのカリアリに移籍してレギュラー取れたよな?オルンガは無理だろ。
29 :2020/10/18(日) 18:26:46.59
>>24
そうかな~ いけると思うけど
25 :2020/10/18(日) 18:24:24.38
松原がスパサカであの黒いのとか言って炎上してたな
31 :2020/10/18(日) 18:27:48.67
リフティングから豪快に決めたりエムボマはインパクトが凄かった
35 :2020/10/18(日) 18:31:48.98
3億くらいで売れんのかな?
38 :2020/10/18(日) 18:34:47.76
エムボマは、低空ドロップキックかましてたの覚えてるわ
クッソ弱かったガンバで得点王だから、オルンガよりもエムボマかな
45 :2020/10/18(日) 18:45:52.00
26歳ならワンチャン欧州復帰あるかね?
やっぱ無理かな
48 :2020/10/18(日) 18:48:54.23
エムボマは野球でたとえると独立リーグに現役のメジャーのスラッガーが何かの間違いで来たくらいの衝撃だった
似たような例としてホーナーがあるけど衝撃は段違い
51 :2020/10/18(日) 18:51:47.68
>>48
エムボマがガンバに来た時、パリサンジェルマンの控え選手がなぜ日本にって感じだった。
49 :2020/10/18(日) 18:50:53.41
今欧州行っても通用しそうかね?
ブンデスの中位ぐらいのクラブならやれそうな気がするが。
50 :2020/10/18(日) 18:51:34.09
エムボマと言えばあのリフティングシュートがわかりやすくすごいけど
井原を子供扱いしてクルクル回転させて柔らかループで仕留めたシュートの方が印象的
52 :2020/10/18(日) 18:53:22.50
エムボマはカメルーン代表でもエトーを差し置いて10番だったわけだから
すごいよな
67 :2020/10/18(日) 19:11:05.37
エムボマってワールドカップの時もボランチやらされてなかったっけ
74 :2020/10/18(日) 19:16:14.97
>>67
やってたな
チリ戦のヘディングゴールは良かった
87 :2020/10/18(日) 19:27:11.99
エムボマは身体能力に頼ったプレーではなくテクニカルで意表を突いたプレーが多かった
88 :2020/10/18(日) 19:30:19.44
エムボマのドヤ顔好き
引用元:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1603012166/
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