J1清水エスパルスの高卒ルーキーMF鈴木唯人(18)が、プロ初ゴールを挙げてチームを連敗ストップに導く。29日は静岡市内で約2時間の練習に参加。ミニゲームで得点を決めるなど精力的な動きを見せた。

千葉・市船橋高から加入。新人ながら既に今季17試合に出場している。序盤は主に本職のトップ下で出場。16日の横浜F・マリノス戦(0●3)で3バックに変更してからは、右ウイングバックでピッチに立つ機会が増えた。「前への推進力を求められている。選手としての幅も広がる」と前向きにとらえている。

持ち味は得点へ直結するプレー。いかなるポジションでも、ゴールへの意識は高いままだ。これまでに何度も決定機を迎えるも、いまだ無得点。「チャンスの場面に顔を出せているが、最後の精度が課題。練習で高めていくしかない」と意気込んだ。

現在2連敗中。直近10試合でも1勝9敗と、16位に低迷している。漂う重苦しい空気をフレッシュな力で吹き飛ばすつもりだ。「若手の自分が暗くなっても仕方ない。うまくいかない中でも下を向かずに、プレーと行動でチームの助けになれたら」と力を込めた。

来月3日の次節アウェー大分トリニータ戦(昭和電ド、午後7時)に向けては「自分が結果を残すことで、チームにも良い影響を与えることができる。勝ち点3をとる」。日々進化するルーキーが、J初ゴールを決めて3試合ぶりの白星をたぐり寄せる。【古地真隆】