張本勲氏(80)が27日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」にリモート出演。23日の川崎F戦でJ1最年長出場記録を更新した横浜FCのFWカズ(三浦知良、53)についてコメントした。

「ここまでやると思わなかったねえ。やっぱり、立派と言うしかないですね。相当な練習して他の選手に負けないよう頑張ってるんだけども、逆に言えば若手が伸びてない。それとねオーナー、経営者に感謝しなきゃ。70になっても契約してやると言ったらプレーできるんだから。もう少し頑張ってもらいたいな」。

張本氏は15年の放送で当時J2のカズがJリーグ最年長ゴール記録を更新したことについて「カズファンには悪いけど、もうお辞めなさい」と“引退勧告”をした。さらに「野球で言えば(J2は)2軍だから、2軍で頑張ってもそんなに話題性もない」とし「若い選手に席を譲らないと。団体競技だから伸び盛りの若い選手が出られない。だから、もうお辞めなさい」とコメントし騒動になった過去があった。その時はカズ本人が、張本氏からの「激励」とポジティブに受け取っていると大人の反応を見せていた。これに対し張本氏は「カズにあっぱれ! 辞めた方がいいと言われて、普通ならクレームをつける。それをさらりとかわして、先輩からの助言だと言ってくれる。こんなこと言う人いるの? 男らしいというか腹が据わっている」と絶賛。「釜本さんやカズのプレーは長嶋さんとダブる。長嶋さんの晩年のプレーを見て『もういいでしょう』と思ったこともある。ただ(引退は)本人が決めること。本人がやると言うのならやればいい。ケガせず元気で頑張ってほしい」と話し、最後に「(カズと)会ったことはありませんが食事をごちそうしたい」としてこの話題を締めくくっていた。