横浜FCの下平隆宏監督(48)が、23日の川崎フロンターレ戦で先発した53歳のFWカズを称賛した。

25日、26日の浦和レッズ戦に向けオンライン会見に応じ、カズについて言及。「チームでも周りへの影響力はすごくありますし、実際、カズさんが試合に出て、日本中のサッカーファンがざわついたというか。刺激を得たと思うんですね。そういったことができる数少ないプレーヤーで、限られた選手の中の選手だなという印象」と話した。今後のリーグ戦の起用については「可能性は十分あると思います。試合のスケジュールなどによってチャンスはあると思います」とした上で、チーム内のさらなる競争を促した。

川崎F戦には、42歳のMF中村俊輔、39歳のMF松井大輔も先発出場。「134歳トリオ」と話題になった。指揮官は「134歳」の3人の合計年齢に「あらためてドキッとしますけどね」と笑い「足して134の年齢のパフォーマンスではないなと。3人ともそうですけど。普通ではありえない。日々の節制、準備は、3人とも人一倍気をつかって日々ケアをしている。頭が下がります」と敬意を表した。

ミーティングでは、2-3と首位を相手に善戦した前節を振り返り「メンバーを入れ替えても首位相手に内容的には十分やれた。出た選手が今持ってる力をしっかり出してくれたて、それぞれがしっかり貢献していて、すごくポジティブなゲームだった」と選手へ伝えた。カズへのメッセージも込められていたという。

また、主将マークを託した経緯についても明かした。当初はMF佐藤謙介が巻く予定だったが、佐藤が「今日はカズサンにお願いしましょう」と提案。カズは「(佐藤)謙介がキャプテンだから」と話したが、下平監督が「みんなの総意なのでつけてほしい」とカズへ託したという。

首位チームを苦しめてから中2日で迎える浦和戦。指揮官は「前回のホームの試合は、自分たちもいい形で攻撃する時間があって内容的には五分五分だった。すきをつくらないようにしながら、自分たちの時間をつくりながら攻撃できたら」と、前節の勢いをつなげるつもりだ。