明治安田J1第18節(23日、川崎3-2横浜FC、等々力)先輩のことだから言いづらいね(笑)。最初から動き回ると体力を消耗するのでカズさんは、ここぞというところで効率的に動いていた。
守備では相手のゴールに近い位置でボールを奪えばチャンスになる。だから、前半36分には敵陣で川崎のMF旗手にしつこく食らいついてボールを奪った。そのあとは自分がつぶれ役になりながらダイレクトでパスを出してチャンスを作った。攻撃ではシンプルなプレーに徹して、他の選手を生かすことを心がけていた印象を受けたね。
相手のブラジル人の選手から激しいプレスを受けたりもしていた。経験があって、甘いマークをするとやられてしまうと相手もわかっているから、あれだけ厳しい守備をしてくる。0-2の後半3分に横浜FCのDF小林が左CKから得点したけど、カズさんはそのすぐ後ろにいた。ああいう風にボールの来る場所にいられるのも経験のたまものだと思う。
本当に50歳を超えてJ1でプレーすることは夢のあること。次は敵陣の深くで1対1を仕掛けたり、得点に絡んだりするプレーを見たいな。(本紙専属評論家)