横浜FCのFWカズ(三浦知良、53)が川崎フロンターレ戦で53歳6カ月28日でのJ1最年長出場記録を打ち立てた。

そのカズに、異業種の友人、はるな愛から祝福のメッセージが届いた。「エアあやや」などのものまね芸や俳優、実業家として幅広く活動するはるなは、カズと家族ぐるみで交流があり、食事やカラオケに行く仲。ピッチ外でも気配りやセルフプロデュースにたけるその姿は、エンターテインメント界で活躍するはるなのあこがれでもある。カズのエンターテイナーとしての素顔も聞いた。

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試合はちょうど移動の飛行機でリアルタイムでは見られなかったのですが、SNSを注目して見ていたら「カズさんの姿に感動した」という声がたくさんあって、涙が出そうになりました。やれば達成できることを教えてくださり、私も1人のファンとして一歩踏み出そうという気持ちにさせてもらいました。

カズさんとの出会いは7年ほど前、友人の誕生日パーティーでした。カズさんがカラオケで、トシちゃん(田原俊彦)の「ジャングルJungle」とか、いろんな曲を歌ってくださるから、私も知ってる限りの踊りは一緒に踊って。みんなで盛り上がる選曲をされてエンターテイナーなんですよね。

友だちの結婚式におじゃました時、私が歌った後「カズさんが来てくださっているんで」とムチャぶりをしたことがありました。勝手にカラオケも用意して「抱きしめてTONIGHT、歌ってほしいです」と。怒られるかな…と思ったんですけど、カズさんが舞台に来てくださって、私もめっちゃ踊って盛り上がって。自分の曲もカズさんの曲もフルコーラスで用意していたのですが、終わった後、カズさんから「パッと1番で終わった方がいいんだよ。一番いい時に盛り上がってやめた方がショーとしてはいいんだよ」とアドバイスをいただきました。プロデューサーだなと。俯瞰(ふかん)でご覧になっていらっしゃる。私はエンターテインメントの世界でお仕事をさせていただいて「はるな愛」をプロデュースする身ですが、カズさんはセルフプロデュースを徹底されていてあこがれの存在です。

食事ではお酒は徹底して召し上がらなくて、赤身のお肉とか種類や量をとても考えていらっしゃる。でも、周囲へすごく気遣われていて。私はお好み焼きのお店も経営していますが、同席の方の飲み物が少なくなってるとか、私が気付く前に気付かれている。第一線でずっと現役で戦っていらっしゃる方が、プライベートでこんなに人のことを考えられる心の広さがあることに、いつも感銘を受けますし、学ぶことが多いです。

Jリーグの開幕のころから現在も第一線でやっておられるのを今、この時代に見ることができている。私もそうですけど、励みにもなり、刺激をいただいています。