【清水】史上6クラブ目のJ1通算400勝達成…クラモフスキー監督「無失点で終えられてよかった」

スポーツ報知
先制ゴールを決めた清水FWカルリーニョスジュニオは仲間と抱き合って喜ぶ

◆明治安田生命J1リーグ第17節 湘南0―3清水(19日・BWMスタジアム)

 清水エスパルスはアウェーで湘南に3―0で勝利。今季初となる完封勝利で、史上6クラブ目のJ1通算400勝を決めた。後半9分にFWカルリーニョスジュニオ(26)が先制すると、FWドゥトラ(32)、DF西沢健太(24)の追加点で今季アウェー初白星。清水の方が2試合消化が多い暫定ながら、最下位も脱出した。

 やっと手にした白星だ。試合終了を告げるホイッスルが鳴ると、清水イレブンとクラモフスキー監督(41)に安どの表情が広がった。399勝を挙げてから8戦勝ちなしで最下位にまで転落。連敗を7で止めてのJ1通算400勝目に、清水一筋8年目のDF六平は「記念の試合に出られてうれしい。もっと勝てるようにしたい」と喜んだ。

 後半9分にカルリーニョスジュニオがクロスをワンタッチで合わせ、9戦ぶりに先制。同41分にはFWドゥトラがペナルティーエリア内で相手をかわし今季初ゴールを決めた。同ロスタイムにはDF登録でプレーした西沢がポストから跳ね返りをダメ押し弾。今季初完封勝利は、アウェー初白星となった。

 DF立田が出場停止、DF金井らけが人も続出する中、今季初めてMF竹内をアンカーにする3―5―2で挑んだ。本職がボランチのヘナトアウグストを3バックの左、六平を中央で起用。指揮官は「湘南に合わせるのではなく、今できる一番いい形で臨んだ」。六平も「3バックの練習はできなかった。4年くらい前に1回だけやったことがあるだけ」。それでも守備陣は序盤から冷静にピンチの芽をつんだ。中盤はリスクを冒しすぎることなく、今季初のカルリーニョスジュニオとドゥトラの2トップでリズムを生んだ。

 勝ち点9同士の対決。湘南は中5日だったが清水は中2日という不利もはねかえした。指揮官は今季初の完封勝利に「無失点で終えられてよかった」と笑顔。節目の1勝から、反撃の白星を重ねる。(山田 豊)

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