マルセイユ酒井、パリSG戦で奮闘。乱闘では仲裁役も。ネイマールは人種差別訴える

スポーツ報知

 フランス1部・マルセイユは、パリSGを1―0と勝利し、パリSGの本拠地で10年ぶりの勝利を挙げた。『ル・クラシック』と呼ばれるフランス版クラシコに、右サイドバックでスタメンフル出場した日本代表DF酒井宏樹(30)は、パリSGのブラジル代表FWネイマールと何度もマッチアップ。前半6分にはスライディングでネイマールを倒しイエローカードも提示されたが、最後まで粘り強い対応で無失点に貢献した。「やっと勝てた。今日こそはと思って臨んだので、結果が出て本当に良かった。自分の出来うんぬんではなく、今日は勝ったことが全て。今日は、それだけを威張りたい」と充実感をにじませた。

 この試合、マルセイユは前半31分にセットプレーからFWトヴァンのゴールで先制。その後はパリに攻め込まれる時間も長かったが、チーム全員で粘りの対応をみせた。お互いの意地がぶつかり合った試合は、終盤は大荒れの様相に。後半ロスタイムには両チームの小競り合いからパリSGのブラジル代表FWネイマールら3人、マルセイユも2人がレッドカードを受けて計5人が退場する事態に。酒井は必死にチームメートをなだめて事態を収拾させようと仲裁役に徹し、試合はマルセイユが1点を守り切った。この試合、長友はベンチ入りしたが出場なしに終わったが、左サイドバックのDFアマビが退場処分を受けたことで、次節の出場可能性が出てきた。

 この試合後、退場したパリSGのネイマールが自身のSNSで、マルセイユDFゴンザレスから試合中に人種差別発言を受けたことを表明。ネイマールは口論の末、ゴンザレスの頭をはたいた様子がカメラにとらえられていたが「VARが私の攻撃性をとらえるのは簡単です。人種差別主義者が、私を『猿の野郎』と呼んでいる映像を見たい」と投稿した。

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